市の動き
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保護者の動き
青字・・・きゅうらぎデザインの関連する活動
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2013年(H25)
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数回の厳木支所管内保育園・厳木幼稚園検討委員会※で、3園が統廃合すること、子ども園となり民営化すること、こども園の場所が決定している。
(当時の3園役員や地区の自治会長などによる。)
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幼稚園の集まりの時、役員の方が会議に参加した内容を説明されていたような記憶あり。市に説明に来てくれるようお願いされていたが、市の方が園にきてくれることはなかった、書面での説明もない。
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2014年度(H26)
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民営化については何の話もない
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2015年度 (H27)
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夏頃
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幼稚園の民営化がH30年4月からに決まり、場所が厳木幼稚園ということを人づてに聞く。
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→市の担当課に聞きに行く。
(幼稚園の教育方針に満足していたので、どうなるのか。場所も狭くないのか。当事者への説明がないことへの不安、不満。)
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9月22日
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新聞記事で急に発表。 (民営化が決定したこと、場所、時期、3園の統廃合)
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10月8日
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厳木市民センター管内公立保育所等の民営化についての保護者説明会
市のホームページ
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この会議で民営化のことを初めて知る保護者も多数。
(意見)
場所についての疑問
・十分な園庭が確保できるの?
・出入口がカーブで出入りしにくい、幼稚園の保護者も事故にあったりしている状況。その対策は考えているの?
・民営化の話の経緯が、届いておらず当事者の意見や思いが反映されていない。など。(保護者以外の地区の方からも賛成意見、反対意見が出るなど、混乱した説明会だった。)
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10月23日
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署名を集め、民営化に関する要望書を提出
・場所の再検討
・利用者の納得がいくような丁寧な進め方
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11月12日
12月17日
2016年
1月19日
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再検討の委員会開催(主に場所を検討する会議)3園の区長、有識者、保護者代表(各園2名)
1回目/ これまでの経緯と方針、候補地(五箇所)の比較
2回目/ 土砂災害防止法
保護者のアンケート結果
候補地(5箇所→2箇所)
3回目/ 候補地の現地視察、保護者の意見をまとめて発表、総括意見の集約
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この間、この会議のために、各園代表が集まり、数回の勉強会。
自分たちでアンケート用紙を作り、各園代表が各園保護者に説明し集計なども行った。
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3月2日
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検討内容の報告
設置場所について、JAからつ厳木選果場跡(厳木町中島)が望ましい。
<理由>
面積、接道、敷地形状、仮園舎の有無、土砂災害警戒区域など総合的に優れている。今後の人口減少等を考慮し将来を見据えた中において、公共的な施設を集約し複合機能を持ったコンパクトで充実した地域生活拠点の整備を図る点からもその核となりうる土地である。※省略しています
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2016年度(H28)
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5月25日
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2015年の再検討の会議では、進め方や民営化の内容について議論する場でなかったため、幼稚園として民営化に関する要望書を提出。(目的、考え方、流れ、公募条件、引き継ぎのやり方など)
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5月末
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再検討委員会のメンバーだった母親中心でまちづくり団「きゅうらぎデザイン」体を設立
<活動内容>
こども園、まちの拠点(こども園の隣に建設予定の公共施設)が魅力ある豊かな場所になるための提案、厳木暮らしを楽しくする活動
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7月
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幼稚園保護者で勉強会
「京都市の民営化の事例」大倉得史氏の講座をユーチューブで視聴
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7月26日
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厳木市民センター管内保育所等民営化計画説明会
説明会資料
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(意見)
公立幼稚園が大切にしている「保育の質」が継承されていくのか。
引き継ぎが十分なのか?
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10月29日
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きゅうらぎデザイン主催による
こども園とまちづくりの勉強会
「子ども園からハジマルまちづくり」
まちの保育園(松本理寿樹氏)と建築家の馬場正尊氏を招く。
新聞記事
(毎日新聞)
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11月14日
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唐津市厳木地区民間幼保連携型認定こども園設置運営事業者の選定委員会開催の通知
応募要領案の提示、スケジュールの提示
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11月28日
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応募要領案が今まで要望したことに対応されていなかったので、要望書を提出。
・子ども主体の保育を継承し、まちの拠点となるようなこども園となること。
・応募の範囲を全国、株式会社も可(より優良な事業者を確保するため。株式会社にも優良な事業者はある)
・十分な引き継ぎを行うため、三者協議会を設置すること
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11月30日
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唐津市厳木地区民間幼保連携型認定こども園設置運営事業者の選定委員会開催(第1回)。
要望した事項に概ね対応されていた。
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応募されて業者は1者で2回の選定委員会を経て事業者
(社会福祉法人さくら会)決定。
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3月25日
4月21日
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きゅうらぎデザイン主催による
こども園に隣接して建設予定の市民センターについてのワークショップ
「きゅうらぎ市民センターどうつくる?」建築家 馬場正尊氏を招く。
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2017年度(H29)
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5月以降
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事業者決定後、きゅうらぎデザインがまちづくり団体としてこども園の設計協議に参加。
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6月29日
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第1回 三者協議会(引き継ぎについて必要な事項を話し合う場)の開催
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2月14日
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第2回 三者協議会
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競技の内容をHPで公開してもらうよう依頼
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民営化に関して参考にしたサイト
<保育の質や、民営化の問題について>
保育園を考える親の会・・・民営化に求められる最低条件10か条を参考にした
京都市の民営化に携わった大倉得史氏の意見書など・・・http://siei.blog.jp/大倉意見書.pdf
<自治体のサイト>
よく整理されて分かりやすい自治体、民営化のガイドライなどがある自治体など
五泉市(新潟県)・・・民営化ガイドブックや流れ、説明会の状況や保護者へ対応などが丁寧で分かりやすい。https://www.city.gosen.lg.jp/material/files/group/2/24647085.pdf
岡山市・・・ガイドラインで公募の範囲は全国 http://www.city.okayama.jp/contents/000058377.pdf
武蔵野市・・・市の方針として一定数の公立保育所を残している。http://www.city.musashino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/006/930/kihonhoshin.pdf
<まちづくりとこども園について>
PUBRIC DESIGN(馬場正尊+OpenA 著)
まちの保育園のインターネット記事など
民営化を通して感じたことなど。
ご覧の通り、民営化に計画から長い年月がかかります。行政はその手続きを地元やその時の利用者の意見を聞いて進めてきていると思いますが、実際に移行する時は利用者が異なり、今回のような「聞いていない」という声が上がる結果となります。ある程度仕方がないことかもしれませんが、当事者においては、望んでもいない民営化は困惑させられるし、その時の園の状況に満足していたら必要性すら感じることになります。長い年月がかかるからこそ、行政はしっかりとその方針や流れ、保護者が不安に思うことへのフォローを常に行い、インターネットや紙媒体、口頭などで発信し続けることが大切だと感じました。
今回3園がひとつになり、さらに民営化になるという大きな変化(と利用者は感じている)にも関わらず、市へ幼稚園に見学や説明に来てほしい、アンケートなどで意見を把握してほしいとお願いしても、対応してくれなかったのは残念なことでした。全て、保護者代表の自主的なアンケートなどで、声を拾いあげ伝えることになりました。その代わり、保護者間の絆は深まりました。
「保育の質」については、いくら伝えても理解が得られなかったのではないかと感じました。
今回3園がひとつになり、さらに民営化になるという大きな変化(と利用者は感じている)にも関わらず、市へ幼稚園に見学や説明に来てほしい、アンケートなどで意見を把握してほしいとお願いしても、対応してくれなかったのは残念なことでした。全て、保護者代表の自主的なアンケートなどで、声を拾いあげ伝えることになりました。その代わり、保護者間の絆は深まりました。
「保育の質」については、いくら伝えても理解が得られなかったのではないかと感じました。
急に民営化を発表され困惑されている保護者の方へ
不安や疑問があれば、整理してまず行政の担当の方に聞いてみましょう。考えたり、保護者の方と話をする中で、共有できることが増えていきます。保護者の思いにより、色々な決定事項が変わる可能性もあります。保護者の力を合わせて取り組むことが大切だと感じています。